■こども・思春期精神分析研究会 特別企画

こども・思春期を対象とした心理療法 

入門グループ・スーパーヴィジョン 2017年度 開催のご案内 

 こどもはプレイの中で言葉にならない情緒を表現します。思春期においても,こどもは言葉にならない言葉を面接室に漂わせます。こどもの臨床に関わる私たちは,それらを感じ取り,考え,その意味を理解していく営みを続けていくことになります。そして,こどもたちが何に困り,どのような心的状態にあるのか,こどもの表現と必要な情報から見立てていき,適切な介入を行っていきます。

 実際にこの一連の基本的な流れを身につけるためには,長期の臨床実践と訓練を要します。子どもが何を表現し,私たちがどのように理解し関わったのかという交流や関係性を絶えず検討していくことが大切になってきます。

 経験が浅い場合,セラピーやカウンセリングで,自分がいったい何をしているのか分からなくなることが多々あります。分からない状況をもちこたえて,考え続けることができるかどうかは,セラピストの力量を決定することになるでしょう。今回企画されたグループ・スーパーヴィジョンは,こども・思春期の心理療法やカウンセリングでの関わりに困窮している臨床経験の浅い方を,力動的な観点からサポートいたします。事例にどのように関わればいいのか,探究していきましょう!

◆時間:奇数月の第2日曜日,9時半~12時の2時間半。

      (全6回:5/147/99/311/121/143/11)*9月のみ第1日曜日になります。

   *午後には,「こども・思春期精神分析セミナー」が開催されます。

◆場所:こども・思春期メンタルクリニック(東京都新宿区市谷本村町3-22ナカバビル9A

◆スーパーヴァイザー:木部則雄・吉沢伸一 *ふたつのグループを交互に担当します。

◆募集人数:12名(6名のグループをふたつ作ります) 

◆参加費用:30,000

◆参加資格:原則的に,午後の「こども・思春期精神分析セミナー」の参加者。事例を提示でき,子どもの精神分析的心理療法の技術を身につけたい方。グループ・スーパーヴィジョンで提示するケースは精神分析的心理療法を実践したケースでなくても構いません。普段行っているプレイセラピーあるいは思春期の面接,スクールカウンセラーでのケースなどを,力動的な観点から再検討したい方。こどものセラピーに携わる,臨床心理士,臨床心理専門職,精神科医・小児科医。

◆スーパーヴァイザー

木部則雄 :1983年京都府立医科大学卒業後,聖路加国際病院小児科にて小児科医として臨床を開始され,帝京大学医学部付属病院精神神経科を経て,タヴィストック・クリニック児童家族部門に留学。帰国後,子どもの精神分析的心理療法の実践および後進の訓練に尽力。現職は,白百合女子大学文学部児童文化学科発達心理学専攻教授,こども・思春期メンタルクリニック院長。著書に『こどもの精神分析』『こどもの精神分析Ⅱ』(共に岩崎学術出版社)がある。

吉沢伸一 :2004年青山学院大学大学院を卒業。臨床心理士。現在,ファミリーメンタルクリニックまつたににて,主に力動的な観点から,子どもと思春期の心理療法を実践している。主要論文には,「治療者の心的スペースの回復過程―境界例児との治療の行き詰まりから―」(精神分析研究),「子どもの精神分析的心理療法におけるアセスメント―被虐待児の心的世界:実践的理解」(白百合女子大学発達臨床センター紀要:共著)などがある。

◆申し込み方法:「2017年度グループ・スーパーヴィジョン希望」という件名のメールで,以下の必要事項を明記し,kodomopsycho@yahoo.co.jpまでお送りください。メールにて,振込先をご連絡いたします。振込の確認をもって正式な参加とさせていただきます。①氏名,②勤務先,③臨床歴,④連絡先(メールアドレス&電話番号),⑤参加動機,⑥グループ・スーパーヴィジョンで提示したいケースの主な概要(100字程度)

◆応募期限:2017228日(定員に達した時点で,締め切らせていただきます)

*こども・思春期精神分析セミナーのご案内

 年6回の継続セミナーです。2017年度は「発達障害と虐待,その交差」をテーマとしています。グループ・スーパーヴィジョンの午後に開催されます。詳しくは事務局までメールにてお問い合わせください。 

こども・思春期精神分析研究会:Mailkodomopsycho@yahoo.co.jp

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・■横浜精神分析研究会 第4回 特別セミナー

力動的セラピストになるために File.4

― 現代の思春期・青年期のこころをめぐって:セラピー関係を深く理解するために―

時代や社会情勢は刻々と変化していきます。社会の中に生きる私たちも、その影響を多かれ少なかれ受けて生活しています。思春期・青年期は、その時々の時代背景や社会を色濃く反映すると言われてきました。この時期はアイデンティティの模索の時代です。ですが昨今の臨床での現状を考えれば、私たちが出会うクライエントの症状や苦悩は、アイデンティティというテーマ以前の、より早期で原始的な領域での病理性と深く関連する場合が多いでしょう。では、思春期・青年期の心性は時代とともに変化してきているのでしょうか? それとも変わらないのでしょうか?

われわれ臨床家は、時代の変化に伴うパーソナリティのあり方の変遷を踏まえつつも、今も昔も変わらずあり続ける側面にも注意を向ける必要があるでしょう。そして、心理療法を実践する上では、われわれ臨床家自身の思春期心性もまた考えていく必要があるでしょう。今回は、ロンドンのタヴィストック・センター思春期青年期部門に留学して戻られた飛谷渉先生をお招きいたします。精神分析的な視点は、幅広くも鋭く臨床を捉える視点と、心理療法におけるセラピスト-クライエント関係の細やかな理解を提供してくれるでしょう。

■講師の先生のご紹介:飛谷渉 先生

 大阪市立大学医学部卒業後、同大学院博士課程にて医学博士を取得。以後、大阪市立大学神経精神医学教室助手を経て、2004年~2008年ロンドン・タヴィストック・センター思春期青年期部門留学。思春期青年期臨床課程修了。同時期にクライン派精神分析家に師事し精神分析を学ぶ。ロンドン芸術大学(University of Art London)にて学生メンタルヘルス・コンサルタントとして勤務。帰国後の現在は、大阪教育大学保健センター准教授。日本精神分析学会認定スーパーバイザー。訳書に『精神分析過程』(金剛出版 2010)と『新釈 メラニー・クライン』(岩崎学術出版社 2014)がある。

■司会:北川清一郎(心理オフィスK)・吉沢伸一(ファミリーメンタルクリニックまつたに)

■日程:平成28228日(日)

1300分~1450分第1部:講義

1500分~1650分第2部:事例検討

■会場:篠原地区センター

      〒222-0022 横浜市港北区篠原東2丁目1527号  電話:045-423-9030 東急東横線「妙蓮寺駅」下車 徒歩約10

■参加資格:臨床心理士や医師等の守秘義務をもつ専門家、臨床心理系大学院生等。力動的臨床を実践しようと思っている/実践しはじめたばかりの初心の方から、既に経験を積んでおられる方々まで幅広い経験の方が研鑽できる内容となっております。

■費用:6000円(修士課程の大学院生は5000円)■定員:100名程度(先着順です)

■申込方法:(1)名前(2)所属(3)メールアドレス(4)臨床心理士資格の有無、を明記して、以下までご連絡ください。銀行口座をお知らせしますので、振込をしてください。振込を確認できた時点で申込確定となります。

■申し込み先:北川清一郎宛info@yokopsy.com■主催:横浜精神分析研究会http://yokopsy.com■後援:心理オフィスK http://s-office-k.com


■横浜精神分析研究会 第3回 特別セミナー

力動的セラピストになるために File.3

― セラピストとしての仕事:こころについて言葉で考えることをめぐって ―

現在の日本において心理士(サイコロジスト)の仕事は多岐にわたります。かつては心理療法が中心的な仕事でしたが、昨今ではそうではない現状があるようです。時代の変化とともにサイコロジストのあり方や、求められているものが移り変わるのは自然なことでしょう。だからこそ、サイコロジストは自らの専門性を洗練し確立していくたゆまぬ努力がいっそう必要になってきています。本セミナーは、力動的な観点をもった心理療法家になるために必要な基礎的かつ本質的なテーマを取り上げています。

3回の今回は「こころについて言葉で考えること」をテーマとして取り上げます。数多くある心理療法の中でも力動的な観点を持った心理療法では、その治療的道具はセラピスト自身であることは言うまでもありません。知識や経験は必要ですがそれだけではなく、目の前の臨床事態について自らのこころや情緒を使い考え続けていくという地道な作業が、クライエントや治療関係の理解や変化を促す土台となります。しかし、この前提条件が、昨今では前提ではなくなりつつある風潮があるように思われます。私たちは、今一度この前提に立ち戻り、心理療法を実践するとはどういうことか、その本質を探究する必要があるでしょう。また、言葉と言葉のやりとりによって実践される心理慮法では、その言葉の作用を心得ておく必要もあるでしょう。「こころについて言葉で考えること」は、力動的セラピーの根幹です。様々な事例や臨床事態に対応していくために、その本質を探究する姿勢が大切なのではないでしょうか。

このような趣旨から第3回目の特別セミナーを企画いたしました。この機会に心理療法の本質を探究してみませんか。

■講師の先生のご紹介: 平井正三 先生

京都大学教育学部博士課程修了後、ロンドンのタビストック・クリニックの児童・青年部門にて精神分析的心理療法の訓練課程を修了し、英国の子ども・青年心理療法士の資格取得。佛教大学臨床心理学研究センター嘱託臨床心理士(19972006)、京都光華女子大学人間関係学部助教授(2000年~2003)を経て、2004年から御池心理療法センターにおいて開業、2005年からNPO法人子どもの心理療法支援会を設立。日本精神分析学会認定心理療法士・スーパーバイザー。子どもの心理療法をはじめとし幅広い臨床分野において、精神分析的観点からの明達な考察を行っている。「精神分析の学びと深まり―内省と観察が支える心理臨床」・「精神分析的心理療法と象徴化―コンテインメントをめぐる臨床思考」(いずれも岩崎学術出版社)・「子どもの精神分析的心理療法の経験―タビストック・クリニックの訓練」(金剛出版)の著作の他、「自閉症世界の探求―精神分析的研究より」(金剛出版)など多くの翻訳に携わる。

■司会:北川清一郎(心理オフィスK)・吉沢伸一(ファミリーメンタルクリニックまつたに)

■日程:平成27927日(日)

1300分~1450分 第1部:講義

1500分~1650分 第2部:事例検討

■会場:横浜市内(詳細は決まり次第にお伝えします。)

■参加資格:臨床心理士や医師等の守秘義務をもつ専門家、臨床心理系大学院生等。力動的臨床を実践しようと思っている/実践しはじめたばかりの初心の方から、既に経験を積んでおられる方々まで幅広い経験の方が研鑽できる内容となっております。

■費用:6,000円(修士課程の大学院生は5,000円) ■定員:100名程度(先着順です)

■申込方法:(1)名前(2)所属(3)メールアドレス(4)臨床心理士の資格の有無、を明記して、以下までご連絡ください。銀行口座をお知らせしますので、振込をしてください。振込を確認できた時点で申込確定となります。

■申し込み先:北川清一郎 宛 kitagawa1856@yahoo.co.jp

■主催:横浜精神分析研究会 http://psy37.web.fc2.com/


■2014年度横浜精神分析研究会 第2回 特別セミナー

力動的セラピストになるために  File.2

―アセスメント面接での仕事―

発達障害とパーソナリティ病理の交差

臨床実践の中で私たちは、クライエントや援助対象者を適切に見立てることなしには、適切な関与や介入を行うことはできません。特に記述的な医学診断により発達障害とされてしまう人々の中には、力動的観点から見れば多様なパーソナリティ傾向が含まれることになります。また、発達障害と虐待の関連が長く議論されてきてもいます。私たち臨床家は、発達障害や自閉症スペクトラム障害という概念に振り回されることなく、クライエントが抱えている問題や症状の背景にある、パーソナリティのあり方やこころのあり方を多面的に把握する必要があります。その上ではじめて、クライエントに対する適切な関与が検討できるのではではないでしょうか。

横浜精神分析研究会・特別セミナーでは、力動的臨床において重要なテーマを毎回取り上げていく予定です。第2回目の今回は「アセスメント面接」をテーマとし、木部則雄先生をお招きしました。木部先生は、『こどもの精神分析』『こどもの精神分析Ⅱ』(共に岩崎学術出版社)を著し、その中で発達障害児や被虐待児を含む、様々な子どものこころのあり方を論じられています。特に、Meltzer, D. 1975)の心的次元論を基礎においた「こころのルーレット」(木部,2012)は、発達障害か否かという直線的な理解を超えて、より包括的な理解の枠組みを提供しています。子どもの臨床家のみならず、成人の臨床家にとっても、臨床の中で発達障害をいかに位置づけるのかは極めて重要なテーマと言えるのではないでしょうか。

本セミナーでは、前半は発達障害とパーソナリティ病理の関連について木部先生にご講義いただき、後半は事例検討を通して実際の臨床との照合作業を行います。臨床技術のブラッシュアップを目指しましょう!

■講師の先生のご紹介: 木部則雄 先生

京都府立医科大学卒業後、聖路加国際病院小児科にて小児科医として臨床を開始され、帝京大学医学部付属病院精神神経科を経て、タヴィストック・クリニック児童家族部門に留学。帰国後、子どもの精神分析的心理療法の実践および後進の訓練に尽力。上記の二著書の他に、『母子臨床の精神力動―精神分析・発達心理学から子育て支援へ』『こどものこころのアセスメント―乳幼児から思春期の精神分析アプローチ』(共に岩崎学術出版社)、『自閉症の精神病への展開』(明石書店)、『トーキング・キュア-ライフステージの精神分析』(金剛出版)の監訳に携わる。現職は、白百合女子大学文学部児童文化学科発達心理学専攻教授、こども・思春期メンタルクリニック院長。

■司会: 北川清一郎(心理オフィスK) ・ 吉沢伸一(ファミリーメンタルクリニックまつたに)

■日程: 2015125日(日) 

       1230            受付開始

1300分~1450分  第1部: 発達障害に関する講義

1505分~1655分  第2部: 事例検討による発達障害とパーソナリティ障害の交差に関する理解

■会場: 神奈川県公文書館

■交通: 相鉄線「二俣川駅」(横浜駅から急行11分)下車、徒歩17分又は相鉄バス「運転試験場循環」で「運転試験場」下車徒歩3分 

■参加資格: 臨床心理士や医師などの守秘義務をもつ専門家、臨床心理系大学院生など。力動的臨床を実践しようと思っている/実践しはじめたばかりの初心の方から、既に経験を積んでおられる方々まで幅広い経験の方が研鑽できる内容となっております。

■費用: 6,000円(修士課程の大学院生は5,000円)   ■定員: 100名(先着順です)

■申し込み方法: ①名前②所属③電話番号④メールアドレス⑤臨床心理士の資格の有無を明記して、以下までご連絡ください。銀行口座をお知らせしますので、振込をしてください。振込を確認できた時点で申し込み確定となります。

申し込み先: 北川清一郎宛  kitagawa1856@yahoo.co.jp


平成26年度横浜精神分析研究会 特別セミナー

力動的セラピストになるために  File.1

―初回面接での仕事―


私たち臨床にたずさわる者はすべて、クライエントや援助対象者とのはじめての出会いがある。そのはじまりの出会いの中での交流は、その後のセラピー過程あるいは援助過程に、多かれ少なかれ影響をあたえる。初回面接は、単なる情報収集ではない。その出会いのモーメントには、様々なことが展開する可能性が凝縮されている。私たち臨床にたずさわる者が、その交流における意味をより明確に紡ぎだすことができるならば、その後の関与や展開にとって重要な事柄を想い描けるようになるだろう。

横浜精神分析研究会・特別セミナーでは、力動的臨床において重要なテーマを毎年取り上げていく予定です。第1回目の今年は「初回面接」をテーマとし、妙木浩之先生をお招きしました。妙木先生は、『初回面接入門』を著し、初回面接の力動を多層的に考察していらっしゃいます。本セミナーでは、前半は講義により、妙木先生の初回面接論に触れることができます。そして後半では、事例検討を通して、実際の臨床との照合作業を行いたいと思っています。臨床技術のブラッシュアップを目指しましょう!

■講師の先生のご紹介:妙木浩之先生

1982年上智大学文学部心理学科卒業、1985年同大学大学院文学研究科博士課程満期退学。北山研究所臨床心理士、佐賀医科大学助教授、久留米大学文学部助教授、2004年東京国際大学人間社会学部・臨床心理学研究科教授。日本精神分析協会精神分析家。専攻は臨床心理学・精神分析学。『精神分析における言葉の活用』(金剛出版2005)『初回面接入門 心理力動フォーミュレーション』 (岩崎学術出版社 2010.など著書・訳書多数。

■司会:北川清一郎(心理オフィスK)・吉沢伸一(ファミリーメンタルクリニックまつたに)

■日程:平成26831日(日) 

       930            受付開始

       1000分~1230分  第1部:初回面接に関する講義

1230分~1345分  お昼休み

1345分~1645分  第2部:事例検討による初回面接力動の理解

■会場:横浜市六角橋地域ケアプラザ 2階 多目的ホール

221-0802 神奈川県横浜市神奈川区六角橋3-3-13 TEL045-413-3281

■交通:東急東横線 白楽駅から徒歩10分

■参加資格:臨床心理士や医師などの守秘義務をもつ専門家、臨床心理系大学院生など。力動的な臨床を実践しようと思っている・実践しはじめたばかりの初心の方から、既に経験を積んでおられる方々まで幅広い経験の方が研鑽できる内容となっております。

※日本臨床心理士資格認定協会の臨床心理士更新のためのポイントを申請する予定です。

■費用:6,000円(修士課程の大学院生は5,000円)

■定員:80名(先着順です)

■申し込み方法:①名前②所属③電話番号④メールアドレス⑤臨床心理士の資格の有無、を明記して、以下のメールアドレスまでご連絡ください。銀行口座をお知らせしますので、振込をしてください。振込を確認できた時点で申し込み確定となります。

申し込み先:北川清一郎宛 

                                    オーストリアの精神分析学者ジグムント・フロイト。写真:Freud Museum Photo Library

                                        

                                                                                  

                                                                                            



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